LEVEL

都心の住宅地特有の小さな敷地において2世帯住宅という条件を満たすために、地下空間も含めた最大床面積の確保と、その高密度の中でも豊かな空間を実現する事が同時に求められた。

まず、建物ボリュームを法的制限の中で可能な限り縦に引き延ばして実質4層分とし、地下1階地上2階(計3層)という構成に対して高さ方向のギャップを生み出す。次に、平面的な配置計画と共に断面の検討を進める中で、いわゆるスキップフロアとの差別化として内部空間との関連付けによる、よりヒューマンスケールで繊細なレベル操作をしている。

リビングを介してロフトで遊ぶ子供を見守るキッチンからの視線、凹んだリビングから奥は覗けないロフト… 空間を規定し適度な囲われ感を演出するロフトの段差、軽快なアクセントをもたらすリビング・ダイニングのステップ…
座わっても手の届く程低く抑えた天井、平面的な狭さを補完する大きな吹抜け…


それらがランダムに展開する空間では、小刻みに設定された各レベルによって各諸室(バルコニーも含めて)が人間の所作に応じて接続/遮断を繰り返し、一般的な階数という感覚から解放される。 座ったり、寝転んだり、時には飛び跳ねたりしながら、好奇心旺盛でスタイリッシュな家族が、我々が想像する以上のシーンをいくつも発見してくれるだろう。

 

DATA
所在地:東京都世田谷区
主要用途:専用住宅
家族構成:祖母+夫婦+子供2人
規模
階数:地上2階 地下1階
敷地面積:77.87㎡
建築面積:46.68㎡(建蔽率 59.95%)
延床面積:140.83㎡
法床面積:93.89㎡(容積率 120.58%)
構造・構法:木造 一部鉄筋コンクリート造

設計監理:タスエス
構造設計:ユナイテッドデザイナーズ
プロデュース:NK注文住宅コンシェルジュ
施工:住棟

category: WORKS